セレッソ大阪は8日、J2のファジアーノ岡山FW片山瑛一(26)の完全移籍での加入を発表した。

 片山は川越高から早大に進み、14年に岡山に加入。FWだったが、チーム事情から中盤から最終ラインまでどこでもこなせるユーティリティー・プレーヤーとして活躍。また、ロングスローは攻撃の大きな武器で、昨季は岡山のJ1昇格プレーオフ決勝進出の原動力となっていた。J2通算146試合15得点。

 片山はクラブを通じ「1日でも早くチームに貢献できるように、日々向上心を持ってチャレンジし続けていきます」とコメントした。

 また岡山を通じては「大学では注目されているような選手ではなく、ましてや大学4年時には、怪我をして思うようにプレーができていなかったにもかかわらず、プロサッカー選手になる機会を与えてくださったファジアーノ岡山、そして、温かく迎え入れてくださったファン・サポーターの皆さんには心から感謝しています。プロ生活をスタートさせてからは、J1昇格という目標に向かって急成長しているファジアーノ岡山の一員として、少しでもチームの力になろうと、がむしゃらに走り続ける日々でした。昨年、みんなの力で辿り着いたJ1昇格プレーオフ。雨が降りしきる中、湯気が立ち昇るほどの熱気、目に見えるかのような岡山の街のうねり、そして、それでも目標に届かなかった悔しさはこの先ずっと忘れません。その悔しさを胸に挑んだ今シーズンでしたが、J1に昇格させることができず、申し訳なく思っています。そのような中でファジアーノ岡山を離れることはとても悩みました。しかし、プロサッカー選手として、これまでもそうしてきたように、自分のさらなる可能性を信じ、新たな環境で大きなチャレンジをしたいと思い、決断に至りました。クラブは変わりますが、「子どもたちに夢を!」という気持ちを忘れずに、人としても、サッカー選手としても大きく成長した姿を皆さんにお見せできるよう走り続けます」とコメントした。