2大会ぶり6度目の出場となった松山工は、1点が遠かった。前半22分には、ゴール左45度の直接FKからの好機を2度も、相手GKに阻まれた。坂本哲也監督(53)は「守れるチーム…プラス1点でも取れるようにとチームをつくってきたが、1点を取るのが厳しかった」と唇をかみしめた。

 持ち味は機動力を生かしたパスワーク。にもかかわらず、緊張からか、高さとパワーがある星稜に合わせたサッカーになってしまい、守備に回る時間が多かった。打たれたシュート8本に対して、放ったシュートは2本だけ。1勝が遠かった坂本監督は「星稜さんに走ってもらうようなサッカーをしたかった。(2年生以下に)経験値はついたと思うが『いい経験』で終わらせたくない。全国では、今の彼たちでは通用しないと痛感したと思う。帰って、持ち帰った課題を見つめ直す」と話した。