神村学園が秋田商に辛勝し2回戦にコマを進めた。清水エスパルスに加入内定のエースFW高橋大悟主将(3年)の一撃で試合を決めた。前半38分、縦パスを受けると反転しシュート。「ゴールを見ずに感覚で打った」と振り返る技あり弾で、就任1年目の有村圭一郎監督も「高橋でなければ決められない」と賛辞を贈った。

 チームは相手のハイプレスに苦しみ、何度もカウンターを浴びピンチを招いた。値千金のゴールを決めた高橋は「見ている人が楽しいサッカーができなかった。自分の出来もチームの出来も2点」と猛反省した。世界遺産の屋久島出身。09年度大会2回線で神村学園が中京大中京(愛知)を10-2で下した試合を見て進学を決めた。「離島なんで、サッカーをやっている子供たちはハンディを感じる部分があると思うけど、自分が活躍することで、あの兄ちゃんが頑張ってるからと思ってもらえたらと。縄文杉より有名になれるように頑張ります」と話した。