J3ブラウブリッツ秋田が12日、リーグ連覇と悲願のJ2昇格に向けて始動した。秋田市のスカイドームで行われた新年最初の全体練習には、合流が遅れた新加入2選手を除く計22人が参加。午前9時30分からのミーティングを含めて約2時間、リフティングやパス回しなどの基本動作を確認し合った。

 昨季優勝もJ2ライセンスがなくて昇格できなかった。一方、優勝したこともあり、ライセンス申請に不可欠なスタジアムの改修や新設への動きが加速するなど、注目度やとりまく環境は大きく変わりつつある。就任2年目の杉山弘一監督(46)は「僕らがやれるのは『楽しいなぁ』と思ってもらえるサッカーをして勝ち続けること。もちろん優勝を狙う」と宣言した。

 昇格の機運が高まり、多くの選手が残留。加えて、通算296試合78得点(J1=113試合14得点、J2=183試合64得点)のベテランFW藤田祥史(34)ら有力8選手も新加入した。チーム最年長選手になる藤田は「引っ張って行くタイプではないが、引っ張って行くことで自分の成長にもつながる。経験したことを伝えるのも役目」と意気込んでいた。【佐々木雄高】