アルビレックス新潟と松本山雅の3年ぶりの信越ダービーは引き分けに終わった。

 前半44分、新潟はFW矢野貴章(33)のゴールで先制。MF高木善朗(25)のクロスを打点の高いヘディングで押し込んだ。矢野は「打ち合わせていた通り。善朗がいいボールを入れてくれた」と会心の1本。

 ただ、このまま逃げ切ることはできなかった。後半36分、松本は右サイドからDF田中隼磨(35)がクロス。ゴール前に走り込んだ途中出場のMFセルジーニョ(27)が、相手守備をかいくぐるようにシュートを決めた。

 松本の反町康治監督(53)は「1週間の練習で調子のいい選手を使った。その成果がこの得点」。ただ、「前半はしりすぼみになった」と、立ち上がりにリズムをつくれなかったことを反省した。新潟の鈴木政一監督(63)は「後半は相手にリズムをつくられる守備をしてしまった」。同時に「高木を使って得点できたことは大きかった」と今季初スタメンの高木、矢野のコンビのゴールを評価。

 それぞれ収穫と反省が混じった勝ち点1になった。