清水エスパルスのヤン・ヨンソン新監督(57)が初勝利を飾った。

 前半13分、FW北川航也(21)の右クロスをFWクリスラン(25)がダイレクトで左足を合わせ、先制。クリスランの加入後初得点で、チームは勢いに乗った。さらに同26分、前線から相手にプレスをかけ、パスミスを拾ったMF石毛秀樹(23)がドリブルから左クロスを上げ、ゴール前でフリーの北川が押し込んだ。

 その後、同点に追いつかれるが選手たちに焦りはなかった。後半27分、MF金子翔太(22)のパスを受けた右サイドバックDF立田悠悟(19)がプロ初得点となる右足ゴールで勝ち越し。同37分には、石毛のパスを受けた金子がペナルティーエリア内で冷静に切り返し、左足ゴールで4点目を奪った。

 コーチ、選手として2年間を過ごしたヴィッセル神戸から、初勝利を挙げたヨンソン監督は「神戸には古い友人もいて、試合に望むにあたって特別な気持ちがあった。先週(鹿島戦・0-0)では得点が入らなかったが今日は4点も入って、初勝利できてすごくうれしく思う」と話した。

 開幕から2戦負けなしとし、プロ初得点が決勝点になった立田は「チームとしていいサッカーができている。全員がハードワークをしていることが、一番の勝因だと思う。これからも、勝利に貢献したい」と笑顔を見せた。