ファジアーノ岡山が25日のヴァンフォーレ甲府戦に勝ち、全22チーム中、唯一5勝(1分け)を挙げ、首位と無敗をキープして頭1つ抜け出した。第7節は、ホームで21位の愛媛FCを迎え撃つ。甲府戦では、前半21分のDF後藤圭太のゴールで1-0で完封勝ち。開幕からの6戦で失点はわずか1とJ2最少で、4試合が1-0での勝利と堅守が光る。

 一方、愛媛は21日のアルビレックス新潟戦で今季初勝利も、25日のFC岐阜戦に1-3と大敗。J2でワースト3位タイの11失点と、岡山とは対称的に守備に課題がある。ただ、過去のデータを振り返ると、愛媛は17年のリーグ戦で岡山に2連勝しており、2勝1分けと3戦無敗。数字上は、間瀬秀一監督と岡山の長沢徹との相性は良さそうだ。

 第7節の最注目カードは、岡山を勝ち点4差で追う2位FC町田ゼルビアが、アウェーで勝ち点1差の3位水戸ホーリーホックと直接対決する1戦だ。町田は前節、ツエーゲン金沢と1-1で引き分けたものの無敗をキープ。一方、水戸は21日の大分トリニータ戦に1-3と完敗して首位から転落すると、25日のホーム横浜FC戦にも0-0で引き分けた。首位岡山を追走するためにも、両軍ともに負けられない試合だ。データでは、水戸は町田とのホーム戦は1勝2分けと負けがない。

 水戸のほか、勝ち点11には4位のレノファ山口FC、5位大分、6位新潟、7位横浜FCが並ぶ大混戦だ。山口は31日にアウェーで17位のモンテディオ山形と、大分は4月1日にホームで2連勝で12位に浮上したジェフユナイテッド千葉と、新潟はアウェーで10位ロアッソ熊本と、横浜FCはホームで16位金沢と対戦する。第7節は、結果に関わらず岡山の首位は動かないが、今後のリーグ戦を見据える意味でも、上位戦線に絡むチームは勝ち点を落とせない大事な節となりそうだ。