サンフレッチェ広島が、後半40分のFWパトリック(30)の値千金の決勝弾で、17年王者の川崎フロンターレとの無敗対決を制し、首位に再浮上した。

 広島は後半40分、MF柴崎晃誠が蹴った左CKをパトリックが頭で合わせた。1度はGKチョン・ソンリョンに弾かれたが、パトリックはこぼれ球に反応し、押し込んだ。13年に川崎Fでプレーしたパトリックが、大きな仕事をやってのけた。

 川崎Fはロスタイムに入る直前に、DF車屋紳太郎が左サイド深くに進入し、クロスを上げ、ゴール前の混戦の中、MF長谷川竜也が押し込んだが、判定はオフサイド。MF中村憲剛は右手を広島陣内に指して怒りをあらわにし、鬼木達監督も審判に向かって両手を広げ、疑問を投げかけた。

 後半のロスタイムは6分と表示され、川崎Fは猛攻を仕掛けたが、ゴールを割ることが出来ず、試合は広島が1-0で勝利。FW小林悠らが試合後、審判団に抗議し、サポーターの大ブーイングがこだました。