横浜F・マリノスと川崎フロンターレが1-1で引き分けた。

 序盤から川崎Fが押した。最初の決定機は前半6分すぎ。自陣内でMF家長昭博がボールを奪い、中盤のMF中村憲剛へ。右サイドを駆け上がった家長がふたたび受けて敵陣深く侵入し、再度走り込んできた中村へ。鋭いカウンターで横浜DFを完全に崩したが、中村が右足で放ったシュートは惜しくもゴール左へそれた。続く10分すぎにも、高い位置をとる横浜DFラインの裏をついたFW知念慶がGKと1対1になる大チャンス。FW小林悠主将が胃腸炎による体調不良で欠場した中でいきなり巡った絶好機も、シュートは右ポストを直撃。得点にはつながらなかった。

 横浜も22分に反撃。ペナルティーエリア前でボールを保持したDF山中亮輔からパスを受けたFW大津祐樹が中央から狙ったが、右へわずかにそれた。31分にも同じような位置から狙ったが、左へ外れた。

 試合が動いたのは後半。先制点は川崎Fに生まれた。後半13分、阿部浩之のクロスに家長が合わせて押し込んだ。しかし横浜もすぐさま反撃。右CK16分にDF中沢佑二がヘッドで合わせて同点とした。19分にも左サイドの崩しから大津が中央で受けてシュートを狙ったが、DF谷口彰悟がブロックした。

 川崎Fは32分、今季横浜から加入したMF斎藤学を投入。ケガによる長期離脱で、昨年9月23日以来となる復帰戦。偶然にも、かつてホームだったスタジアムでの古巣が相手となった。左サイドでボールを持つたびに、スタンドからは激しいブーイングが飛んだ。

 終盤は疲労が色濃くなる中で互いにチャンスをつくるも、ものにできず。勝ち点1を分け合った。