清水エスパルスはJ1に昇格した前節終了時17位V・ファーレン長崎に0-1。3試合連続無得点で、昨季から続くホームでの未勝利は11試合になった。

 清水は、一瞬の守備のほころびを突かれた。前半23分、自陣のパスミスでボールを奪われると、左サイドを崩された。DFがゴール前に帰陣するも、クロスを中央で合わせられて先制点を献上した。ヤン・ヨンソン監督(57)が「まずは、いい守備から入りたい」と臨んだ一戦で痛恨の失点。J1初挑戦で開幕から6戦未勝利の相手に不覚を取る形で前半を折り返した。

 選手間の距離も悪く、連動した攻撃ができない。大きな見せ場もないまま終わった前半終了後には、サポーターから選手にブーイングが浴びせられた。

 この日は、FW鄭大世(34)とFW白崎凌兵(24)がリーグ戦初先発。指揮官は「攻撃を活性化させてほしい」と期待していたが、後半開始から白崎に代わってFWクリスラン(26)を投入。中3日で控えるアウェー浦和戦に向けて、温存していたエースを入れて勝負に出た。

 さらに同24分には、MF石毛秀樹(23)に代えてFWデューク(27)を入れた。同26分には、ゴール前でMF金子翔太(22)がフリーでチャンスを迎えたが、放った左足のシュートは枠を大きく外れた。

 同35分には、FW北川航也(21)が途中出場。交代枠3人全てを攻撃的選手で使ったものの、最後までゴールが遠かった。チームは3試合連続の無得点。リーグ戦は、4試合未勝利(2分け2敗)となり、ホームでは、昨年8月9日のC大阪戦以降11試合勝ちなし。次戦は昨年のACL王者浦和とアウェー対戦。厳しい戦いは続く。【神谷亮磨】