Jリーグ発足時の「オリジナル10」の戦いは、横浜F・マリノスの完勝で終わった。鹿島アントラーズに3点差をつけるのは11年4月以来7年ぶり。6試合ぶりの白星を手にしたポステコグルー監督は「非常に難しい試合だったが、しっかり決めるところを決めて、守備も良かった。この4、5週間の内容が良かった部分がむくわれた」と話した。

 前半7分にMF天野純の強烈なシュートがゴール前にこぼれて、それをFW遠藤渓太が頭で押し込んだ。「ゴール前に入っていったらボールがこぼれてきた。自分は頭で決めるのは珍しいですけど、点が取れて良かった。今年1点も取れていなくて、大事な試合で取れたのでうれしかったです」。幸先よい立ち上がりでリズムを手にした。

 同21分には天野が27メートルの直接FKを決めて突き放し、後半21分にも天野から途中出場のFW仲川輝人へと渡り、MF中町公祐がダメを押した。

 3点に絡んだ天野は「(FKは)腰のひねりと足首の角度でうまく修正できた。芝生のぬれ具合や、蹴る前のGKとの駆け引きなど、全てがうまくいった。蹴った瞬間に入ると思った。チームが勝てたのがすごいうれしい。今まで内容と結果が伴っていなかったが、今日はマリノスらしく守り切れた」と振り返った。