日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が29日、成田空港から自宅のあるフランスに戻った。

 21日に涙の再来日を果たし、27日に都内で反論会見。滞在中に自宅も引き払い、就任から約3年の日本での生活を終えた。「真実を見つけるために来日しましたが、まだ見つけられていない。日本を去ることは本当に寂しい。気持ちの整理には、だいぶ時間がかかる」と静かに話した。

 ワールドカップ(W杯)まで約2カ月という状況での解任に「本当にひと言、残念です。本当にもったいないなと思っています」。無念さをにじませ、サポーターには「申し訳ありませんでした」とわびた。

 関係者によればすでに10チームから監督就任オファーが届き、うち3つは代表チームだという。今後も監督業を続ける。フランスでは日本協会への訴訟準備という報道も出たが、この点は「弁護士に聞いてください」としか言わなかった。