ベガルタ仙台のDF平岡康裕(31)が、今日15日のルヴァン杯FC東京戦で先発復帰し、連続失点を食い止める。14日は仙台市紫山サッカー場で最終調整に臨み、ミニゲームでは定位置だった3バックの右に入り、最終ラインを統率した。4月14日のホーム川崎フロンターレ戦でアキレス腱(けん)付近に痛みを訴えて離脱した後、チームは公式戦で連続失点中。守備の要が9戦ぶりの無失点に挑む。

 平岡に気負いはなかった。「久々なので、個人としては楽しんでやれれば。プレーオフ進出がかかっているので、ボランチと3バックでしっかりとコミュニケーションを取ってリスク管理していきたい」。J1で空中戦の最高勝率を誇っていた平岡の離脱後、チームは公式戦で4試合連続の複数失点。その後も失点は止まらず、8戦で17失点を喫し、守備の立て直しが課題となっていた。

 「サイドで人数をかけて、中の厚みを作っていければ崩すことが出来る。クロスやシュートでやり切ることが大切」と平岡。引き分け以上で1次リーグ突破が決まる。センターに20歳のDF常田克人、左に21歳のDF板倉滉と若手2人をリードし、無失点に抑え込む。【下田雄一】