FC東京は186センチの大型ルーキーFW矢島輝一(23)が、初のスタメン出場を果たした。

 前節のアルビレックス新潟戦でJ初得点。今節は前半12分にミドルから右足でチーム1本目のシュートを放ったものの、大きく枠を外した。

 結局チームは0-1の完封負け。矢島は後半19分にベンチへ退いたが、長谷川健太監督は「惜しいシュートもあった。期待している」と評価した。

 大けがを乗り越えた。昨年の3月に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。全治8カ月の重傷で、中央大4年次はほとんどの時間をリハビリに費やした。現在もけがの再発の危険性がある中で「そこをびびりながらプレーしてはいけない」。今節も「90分通して戦うではなく、最初からフルの力で」と、長谷川監督から指示された「完全燃焼」を貫いた。

 チームは前節で1次リーグ敗退が決まり、今日の最終節でルヴァン杯は終了。矢島は「今日(得点を)決められればJ1に近づいた。何度も若手にチャンスはないと思いたい」と引き締めた。