湘南ベルマーレが、ジュビロ磐田を下し連敗を3で止めた。FW野田隆之介(29)の一撃がチームを救った。

 後半26分。MF岡本拓也(25)のシュートがバーにはね返ってきたところを、野田が倒れながら頭で押し込み先制点を手にした。野田は「足より頭の方が正確かなと思った」。2戦連発だったが、今回は勝利に導く一発で「自分の作家生活を通して初めてじゃないかな」と、チームに貢献する得点に喜びもひとしおだ。

 今季は途中出場が多く、リーグでの先発は2試合目だった。「途中からでもスタートも温度を変えずに自分では意識していた。練習からみんなと切磋琢磨(せっさたくま)してきたおかげ。プレーも波が少なくなった」と話す。守備でも磐田の中盤に激しいプレスをかけ、後半の相手の勢いを止めた。曹貴裁監督は野田の得点に「野田はずっと、前向きに練習を続けてきた。神様のご褒美でああいうゴールが生まれたのでは」と賛辞を贈った。指揮官の温かい言葉に野田は「その通りだと思います」と苦笑し「神様のご褒美と言われないように成長したいと思います」とさらなる飛躍を誓った。