日本代表がワールドカップ・ロシア大会で2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。28日のポーランド戦に0-1で敗れたものの、コロンビアに0-1で負けたセネガルをフェアプレーポイント差でかわした。その戦いぶりが国内外で議論を呼び、日本サッカーが注目されている。

 国内ではJ2で熾烈(しれつ)な戦いが展開されている。前節は2位の大分トリニータがホームに4位のアビスパ福岡を迎え撃った“九州ダービー”に1-0で勝利。一方、首位のレノファ山口FCは、1分け2敗と勝てていなかったFC岐阜とアウェーで対戦し、岐阜FW古橋亨梧に2ゴールを浴びるも、FWオナイウ阿道が2発返し2-2で引き分け、勝ち点1差で大分が首位、山口が2位と順位が入れ替わった。FC町田ゼルビアはアルビレックス新潟とスコアレスドローで、山口と勝ち点3差の3位をキープした。

 今節の注目カードは、4位の福岡が勝ち点1差の3位町田をホームに迎え撃つ直接対決だ。福岡は町田とホームで公式戦2試合を戦い、1分け1敗と勝ったことがない。ただ、大分との“九州ダービー”に続く連敗は、上位戦線に食らい付くためにも許されない。町田に近い神奈川県川崎市出身で、町田とダービーマッチ“東京クラシック”を戦う東京ヴェルディ出身のFW森本貴幸に期待したいところだ。

 一方の町田は今季、両サイドをえぐり、中央からFW鈴木孝司と中島裕希の2トップが速く、力強く仕掛ける攻撃にブレがない。9試合連続先発中のルーキーGK福井光輝が好セーブを見せる守備も堅い。自信を持った戦いを続けており、勝てば2位浮上もありえる試合で真価を発揮できるか注目だ。

 首位大分は、4連敗で17位に沈む徳島ヴォルティスとアウェーで対戦するが、徳島には3連敗、4戦未勝利とめっぽう苦手にしている。一方、徳島は苦境の中、28日にMF島屋八徳が副キャプテンに就任し、士気を高めようとしている。両チームともに、今後を占う意味でも負けられない1戦となりそうだ。

 2位の山口はホームで7位の横浜FCと対戦する。過去、横浜FCには4戦全敗と完全にカモにされている。背後に勝ち点3差で町田が迫る中、霜田正浩新監督の手腕で、初勝利なるか?