柏レイソルFW伊東純也(25)は、湘南ベルマーレを5本上回る16本のシュートを打ちながら、今季初の4連敗を喫し「久々と言うか、あまり覚えがないくらい」と苦笑いを浮かべた。

 3連敗と苦しい中、この日も開始2分に一瞬のスキを突かれて失点。「先制点を取られる時間が早かった」と悔やんだ。すかさず前半6分に右サイドからドリブルで仕掛けてシュートを放つも、枠を外した。同34分には、ペナルティーエリア左に切り込み決定的な横パスを出したものの、中央のMFキム・ボギョンが、まさかの空振り。伊東は思わず頭を抱えた。「チャンスは多く作れていたので、そこを決めていればという試合だった。先制点を取られる時間が早かった。ちょっとフォーメーションを4-4-2っぽくして、ボギョンが1こ前に出て守備もはまったし、自分たちのペースで長く試合も出来たかなと思います」と、淡々とした語り口ながらも悔恨の言葉が口をついて出た。

 4連敗のうち、2-6で大敗した7月22日の鹿島アントラーズ戦以外の3試合は、いずれも完封負け。伊東は「先制点を取ったら、どのチームも自分たちのペースで出来る。そういうのが最近、ないかな」と、開始2分で先制した湘南と比較しつつ厳しいチームの現状を吐露。「(決定機を)あれだけ作っていたのに、得点できなかったのは最後のところかなと感じました。最後の精度…簡単なのもあって決められていたらなぁと」と反省した。

 トンネルに入り込んだようだ連敗について聞かれると「久々と言うか、あんまり覚えがないくらいなので」と苦笑いした。そして「すぐ試合が来るので、まず1勝して(負の)流れを切れるように頑張らないといけない。切り替えるのは簡単ではないですけど、切り替えて次に向かってやらなきゃいけないかなと思います」と自らに言い聞かせるように口にして、立ち去った。【村上幸将】