清水エスパルスが、4シーズンぶりの3連勝を飾った。サガン鳥栖に1-0。新加入FWドウグラス(30)の2試合連続ゴールを守り抜き、ホームでの連勝を4に伸ばした。

 清水のドウグラスがまたしても輝いた。前半19分、右サイドでボールを受けると、迷わずに突き進んだ。スピードを生かしたドリブルでエリア内に進入し、PKを獲得した。キッカーに名乗りを上げると、冷静だった。ゆっくりとした助走から左足でチップキック。GKをあざ笑うかのようなループシュートでネットを揺らした。加入後、初先発で7月22日のアウェーG大阪戦に続く2試合連続ゴール。得点力の高さを発揮した。

 前節横浜戦は台風12号の影響で順延。チーム加入後、「コンディションはまだ100%ではない」と話していたドウグラスにとっては、「恵みの雨」になっていた。日々の練習で本調子に戻りつつあり、ヤン・ヨンソン監督(58)も「(状態は)上がってきた」と評価。他選手と日本語でコミュニケーションを取れる新助っ人は、連係面も向上し、チームにフィットしてきている。

 1点リードの後半は、安定した試合運びだった。攻撃陣が前線からアグレッシブな守備を見せると、DFファン・ソッコ(29)を中心としたDF陣も奮起。鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)を完全に封じ込めた。同23分には、鳥栖FW金崎夢生(29)に中央を突破され、DFフレイレ(28)がスライディング。あわや一発退場の体を張ったプレーも、ノーファウルの判定だった。運も味方に付けたチームは、2試合ぶりの無失点で、2014年以来4年ぶりの3連勝。勢いが止まらない。【神谷亮磨】