町田ゼルビアの相馬直樹監督(47)は、3点をリードしながら、後半30分からの8分間に3連続でPKを宣告され、ジェフユナイテッド千葉と引き分けた。試合後の会見で「ジャッジ含め、招いてしまったのは我々の甘さ…最終的には私の甘さだと思う」と反省した

 前半25分にオウンゴールで先制すると、東京五輪世代のMF平戸太貴(21)が前半45分、後半19分と連発。2戦連続となる2ゴールを決めたまでは、完全な勝ちゲームだった。それが後半30分に、ペナルティーエリア内で相手のクロスボールがDFに当たり、ハンドの判定が下ると、後半33分にはDF深津康太が千葉FW指宿洋史を後ろから倒してPKを与え、同38分にも千葉FW船山貴之の強引な仕掛けからハンドとなり、3連続PKで3失点した。

 相馬監督は「(サポーターと)一緒に喜ぶことが残念ながら出来なかった。非常に集中した良い入りから、相手のオウンゴールからスタートし、前半のうちに2点目を取った。2-0の怖さというものがあるが、3点目も取った。そこまでは選手がチャレンジもそうですし、球際もそうですし、いろいろなところで相手を上回ってくれたが、ちょっとした流れから追いつかれ、勝ち点2を失った」と総括した。

 その上で「最終的に言うと、我々がまだまだ力が足りないということになるのかなと思いますが、我々の力も、たくさん見せることが出来たかな思う」と口にしつつ、3連続PKで追いつかれたことについて語り出した。

 相馬監督 最後のところで、ホームゲームで、ああいうことが起きるのも非常に残念。ジャッジのことを含め、そこまで招いてしまったのは我々の甘さ…最終的には私の甘さになると思うう。反省すべきところですが、次のゲームが来る。今日、我々が出来た戦い、最後に勝ち点2を失ったところ…それは我々に成長すべきところがあるということだと思う。全部、埋められるか分からないが、少しでも埋めて、次は勝ち点3が取れるよう選手たちと準備したい。

 質疑応答では、3連続PKについてどう思ったか、より具体的な見解を求められた。相馬監督は「私の決めることではなく、レフェリーの決めることだと思います。ツキもないと勝ちは簡単につかめるものではないと思う。うちは、まだ1回しかPKをもらっていませんが、今日を含めて全部で6回、PKを取られていますけども…今後、どこか大事なところで我々にPKが来ればいいかな。あまり、そこのところで、どうのこうの言っても仕方ない」と語った。

 その上で「そういう流れにしてしまったこと(原因)は我々にある。選手たちは、すばらしいプレーをしながら、少し流れが…という時に、踏みこたえる力が足りなく、最後に追いつかれた。まだまだ我々が成長する余地がある。次のゲーム…なかなか同じ状況にはならないと思うが、90分、心を込めて戦えるようにしたい」と前を向いた。【村上幸将】