前節、5連勝&9戦負けなしだった首位の松本山雅FCを、FC町田ゼルビアが止めた。アウェーに乗り込んだ町田は、東京五輪世代のMF平戸太貴が、後半ロスタイム5分にFKを直接たたき込み、3戦連発となる値千金の決勝弾で劇的な勝利に導いた。台風12号の影響で1試合、消化が少ない中、町田と勝ち点3差に肉薄し2位に浮上した。

 大分トリニータが東京ヴェルディと引き分けて3位に転落した一方で、横浜FCがカマタマーレ讃岐に快勝して4位、大宮アルディージャがMFマテウスの超絶無回転FKなどで、アルビレックス新潟で勝ち横浜FCと勝ち点2差の5位に浮上。下位では京都サンガがレノファ山口FCに勝って最下位から20位に、それぞれ浮上した。

 今節の注目カードは、松本が25日に勝ち点7差の横浜FCとホームで対戦する1戦だ。反町康治監督が掲げた8月無敗はかなわなかったが、ホームでの連敗は許されない。横浜FCとは1勝1分けと、ここ2戦負けなしの上、ホームでは3連勝中と相性は良い。

 町田は翌26日にホームで18位のFC岐阜と対戦する。岐阜との直近の対戦は17年7月の試合、6月17日の試合とアウェーで2連勝中。17年の試合では、平戸が前半40分に2点目を決めている。ホームでは12年10月に1-0で勝って以来、1分け1敗と勝てていない。6年ぶりのホーム勝利へのキーマンは…やはり平戸だろう。

 25日には、大分がホームで10位の徳島ヴォルティス、大宮と勝ち点1差の46でJ1昇格プレーオフ圏6位を死守する東京Vがアウェーでジェフユナイテッド千葉と、翌26日には大宮が9位に転落した山口とホームで、東京Vと勝ち点46で並ぶ7位アビスパ福岡が新潟とアウェーで、それぞれ対戦する。25、26日と開催日が2日にまたがることが、上位争いにどう影響するか…25日に試合を行う松本、大分、横浜FC、東京Vは、26日に戦う町田、大宮、福岡にプレッシャーをかけたいところだ。