前節まで6位のホームのベガルタ仙台が同3位のFC東京に競り勝った。

仙台は、ジャカルタ・アジア大会(準優勝)に出場していたU-21日本代表の主将DF板倉が先発復帰。3バックの左に入った。対する東京は森保兼任監督のA代表初陣コスタリカ戦(3-0)にフル出場したDF室屋が右サイドバックで先発した。

両チーム最初のシュートは前半15分。東京MF高萩がペナルティーエリア手前から右足を振り抜くと、ゴールを強襲。しかし、左ポストにはじかれた。3位東京を勝ち点4差で追う仙台は直接対決で勝利がほしいところだが、前半はシュート0本に抑え込まれた。前半は0-0だった。

後半が始まると、すぐ仙台が均衡を破る。5分、自陣からのカウンターでFW石原、MF野津田が持ち運んで右サイドへ展開。MF阿部がグラウンダーのクロスを送ると、守備に戻ってきた東京MF東の足に当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。ここまでシュート0本の仙台が、0本のままで先制に成功した。

首位広島を追うため負けられない東京だが、後半は仙台に試合を支配される。後半14分と17分にチャンスメークしたものの、日本代表GKシュミットに阻まれた。21分にはMF大森とFW永井に代え、FWの富樫とリンスを同時投入して流れを変えようとしたが、無得点のまま終了。

東京は6戦勝ちなし(2分け4敗)と失速し、仙台が1万7887人の前で2連勝を飾った。東京との勝ち点差も1に詰めた。