台風の影響でJ1は2試合が中止となり、唯一開催された一戦は浦和レッズがエースFW興梠慎三(32)の2得点で競り勝ち、勝ち点を41にのばした。

前半35分に柏レイソルがFWオルンガのゴールで先制。浦和もすかさずMF長沢和輝が3分後に取り返し、1-1とした。

同点で迎えた41分。浦和は興梠の鮮やかなループシュートで逆転に成功する。敵陣でのプレスで相手の連係を乱すと、こぼれたボールを拾ったFW武藤雄樹のスルーパスに興梠が反応した。裏へ抜け出すと、走りながら相手GKの立ち位置を確認。ペナルティーエリアの外からダイレクトでやわらかくボールを浮かせると、前に出ていたGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。利き足でない左足での技ありゴールだった。

後半に入り、視界が悪くなるほどの雨が降り出した中、ゴールは柏に生まれた。15分、FWクリスティアーノの左クロスをFW瀬川祐輔がヘッド。ゴール左へ決めて追いついた。対する浦和は同21分に興梠がペナルティーエリア内から右足で狙うも、たたきつけたシュートはクロスバーに直撃した。

両者ともに疲労の色が濃くなった36分、決勝ゴールを奪ったのは興梠だった。DF宇賀神友弥の左クロスを逆サイドで拾った武藤が再度クロス。中央でフリーだった興梠が右足ダイレクトで決めた。

5分間のロスタイムも柏の反撃をしのぎ、このまま試合終了。中位の混戦を抜け出してのACL出場圏である3位以内へ望みをふくらませた。