ガンバ大阪が、セレッソ大阪との敵地での大阪ダービーを制し、J1は5連勝、ダービー3連勝を記録した。敵地でG大阪がダービーに勝ったのは12年ぶり。前半終了間際、累積警告で出場停止のFWファン・ウィジョに代わって2トップの一角を務めたアデミウソンが、MF倉田からの浮き球パスに反応。ループシュートを決めて先制した。5試合ぶり先発のブラジル人FWは「ダービーは特別な試合。出し切りたい気持ちがゴールになった」と笑った。

トップの指揮官として初めて大阪ダービーに臨んだ宮本監督は試合前に「ダービーは特別。アウェーで勝つことに意味がある」。前日までは特に意識をさせず、当日にスイッチを入れる宮本流の鼓舞。その集中力は選手にも伝わり、2試合連続完封となった。指揮官は「ダービーの1勝は格別」と喜んだが、まだ残留の安全圏ではない。「まだまだ気を抜けない」と、勝利の余韻に浸ることはない。