青森県選抜が、延長の末に3-1で、招待チームの川崎フロンターレU-15を破り、2年ぶり5度目の優勝を決めた。

前半6分、MF松木玖生(くりゅう、青森山田中3年)のFKを、MF川口大空(たく、青森山田中3年)がファーサイドに駆け込み、頭で合わせて先制した。同33分にPKで同点とされて延長戦に突入。延長前半1分には右サイドを突破したMF藤森颯太(青森山田中3年)のクロスが相手DFに当たりオウンゴールで勝ち越し。同6分にもゴール正面からMF松木が絶妙な直接FKで追加点を挙げた。

1得点1アシストの活躍でベストイレブンだけでなく、大会MVPも獲得した松木は「立ち上がりの良い時間に点数をとれたし、追いつかれてもタフなゲームができたと思う。球際のところでも強くいけた」と充実の表情を見せた。中野渡聡監督(44)も「U-13から見てきたチームの集大成。精神面もプレーもコミュニケーションをとりながら大人になっている。今年のテーマは『奪還』だったので勝てて良かった」。選手の成長に笑顔を見せた。

3位決定戦では、宮城県選抜がFW松本銀士(ベガルタ仙台ジュニアユース)の2得点などで、3-0と岩手県選抜に大勝した。