横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督(53)は、湘南ベルマーレに敗れた決勝戦後の会見で「自分たちの準備(の不足)というより湘南がすばらしい。球際は負けていた。前半は、そうなってしまった。試合の入りの45分間、下がってしまったのは事実」と悔しさをにじませた。

ポステコグルー監督は会見の冒頭で「湘南ベルマーレ、優勝おめでとうございます」と湘南を祝福した。その上で「前半は湘南の強みを出してしまったが、後半は自分たちのゲームをして、良い形を作ることが出来たが、点を取ることが出来なかった」と肩を落とした。

9月22日のJ1ジュビロ磐田戦で左肘を骨折し、全治8週間と診断されたFW伊藤翔を後半33分から投入した。そのことに質問が及ぶと「彼は完治していなかったが、リハビリをして間に合った。リスク覚悟でベンチに入れたが、翔を出したことでインパクトを出せ、チャンスも作ることが出来たと思う」と評価した。

一方で、同24分に投入したFWイッペイ・シノヅカが、同34分にペナルティーエリア内で倒されたにもかかわらず、主審に流された場面については「特にシノヅカへのファウルは、PKでもおかしくなかったと思うが、最近は自分たちの方に流れが来なくて…難しいゲームになってしまった」と苦言を呈した。

元日の天皇杯決勝に続き、同じ埼玉スタジアムで敗れた。天皇杯は前任のエリク・モンバエルツ氏が率いていたが、チームとしては決勝で2連敗を喫したのも事実だ。ポステコグルー監督は「正直、残念な気持ちが上回るが、反省し、分析しないとタイトルは取れない」と語った。【村上幸将】