ベガルタ仙台のDF板倉滉(21)が明日4日のアウェー北海道コンサドーレ札幌戦で大親友から勝ち点3を奪取する。2日、仙台市紫山サッカー場で行われたミニゲームに臨み、主力組の3バック左に入って軽快な動きを披露。先発入りをアピールした。札幌には昨年、ともに川崎Fから期限付き移籍でたもとを分かったMF三好康児(21)が待ちかまえる。同じくU-21日本代表で戦い、小学5年からトップチーム昇格までの8年間を歩んできた元同僚を封じ、目標のトップ5入りへ突き進む。

昨日の友は今日の敵。板倉は「縦にも中にも行ける選手で、ドリブルもパスもあるしとにかくうまい」と三好を評した。ただ「毎日一緒にいたので彼のことは知り尽くしている。相手の良さを消して、自由にさせないように対応したい」と自信を見せた。

チームはこの日、オートマチックに攻撃を組み立てる札幌を想定した組織的な守備の確認を繰り返し行った。ミラーゲーム(両チームが同じ布陣)になることから、カギを握るのはあくまでも1対1の攻防。渡辺晋監督(45)は「ミシャさん(ペトロビッチ監督)はオートマティズムなサッカーが基本だが、大切なのは局面での個の部分」と強調した。板倉も「チームとしての戦い方も大切だが、個人の球際で負けないことであったり、迫力を出して戦うことが大事」ときっぱり。三好とともに先発出場した4月のホーム札幌戦は2-2の痛み分け。今度こそ盟友とのマッチアップに決着をつけ、上位浮上の足場を固める。【下田雄一】