いい思い出を刻んできた“わが家”でも、セレッソ大阪はよみがえらなかった。来年から大規模な改修工事に入る金鳥スタでの最終戦。尹晶煥監督が就任した昨季から、20勝3分け1敗の好相性を誇っていた。だが最後を飾るどころか、まさかの2敗目に指揮官は「一番大きな責任は、チームをまとめなければならない自分にある」と厳しい表情で言った。

名古屋の現役早大生に奪われた1点を取り返すこともできなかった。2戦連続0-1、ここ6試合で計3得点と決定力不足は深刻だ。後半15分に相手GKのミスでペナルティーエリア内でFKを得た。しかしMFソウザがDFの壁にぶち当ててチャンス終了。ミスの連鎖でゴールが遠い。FW柿谷は「(ゴールが)なかなか入れへんし難しい状況やけど、今こそひとつにならないと」と振り絞る。3位鹿島と勝ち点8差で残り3試合。目標、希望を見失わず戦い抜くしかない。