まさかの4点ビハインドで、一条(奈良)は大苦戦を強いられた。前田久監督(53)は「4点入ってしまったものはしょうがない。大切なのは残された時間の40分で最善を尽くすことだ」と、ハーフタイムで選手に声をかけ、後半のピッチに送り出した。

反撃ののろしとなるチーム1点目を奪った2年のMF岩本涼太は「正直言って、奈良大会では前半終わって追う展開が少ないので、4点差はきつかったです。それでも、監督さんの言葉で気持ちを切り替えようと必死でした」と言った。

後半に2点を返し、2-4での敗戦となった。前田監督は「このまま0-6でもおかしくない試合展開でした。相手GKはよく内の決定機を止めました。そこを決めていたらとも思いますが、それはもう言っても仕方ないですから」と、さわやかに笑った。