J1ジュビロ磐田FW大久保嘉人(36)が10日、磐田警察署の「一日警察署長」を務めた。

磐田市内の会場には、日本を代表するストライカー目当てに約150人が集結。110番の適正利用を呼びかけると同時に、加入2年目となる今季への意気込みを語った。

FW大久保が、決意を新たにした。「一日警察署長」として参加したイベントに、制服に身を包んで登壇。ピッチでは見られない貴重な姿に、会場からは歓声が上がった。磐田警察署の内田成美署長(60)から任命書を受け取ると「すごく(制服が)重くて、身が引き締まる思いです」。集まった約150人を前に、今季の抱負も力強く語った。「今年は優勝争いできるように頑張ります」。

大久保は、昨年6月26日に完全移籍で加入。8月19日のホーム柏戦で移籍後初ゴールを決めるなど、昨季は17試合で3得点をマークした。自身が持つJ1最多得点記録を184に伸ばし、前人未到の大台まで残り16点に迫った。「個人としても200ゴールを達成できるように、一生懸命頑張っていきます」と今季中の達成に意欲を見せる。

チームは、14日に全体練習を開始。25日からは16日間にわたる恒例の鹿児島キャンプを行い、2月下旬のリーグ開幕に備える。自身2度目となる“大役”を務め終えた大久保は「やっぱり緊張しますね」と笑みを浮かべるなど、始動に向けて準備も整った様子だった。

この日、○×クイズや啓発グッズの配布を通じて110番の適正利用を呼びかけたストライカーが、昨季はJ1残留争いに苦しんだチームの上位進出にも一役買う。【前田和哉】