強力助っ人コンビが結成された。北海道コンサドーレ札幌に加入するブラジル出身のFWアンデルソン・ロペス(25)とMFルーカス・フェルナンデス(24)が10日、そろって来日した。

新千歳空港まで3度の乗り継ぎで約30時間の長旅をともに過ごし、すでに結束を高めた様子。1歳違いの2人がお互いを高め合いながら、チームの原動力になる。11日には、新加入選手会見が行われる。

新千歳空港に到着したロペスとフェルナンデスには、すでにチームワークが出来上がっていた。預けていた手荷物をお互いに手伝いながらカートへ乗せ、2ショット撮影のリクエストには肩を寄せ合い、ポーズを決める。ロペスは「彼とは初対面だけど、長旅だったからたくさんいろんな話ができてわかり合えた。一体感を持ってやっていきたい」と、共闘を誓った。

ブラジル国内で乗り継ぎ、フランクフルト、羽田を経由して北海道にたどり着いた。約30時間の長時間移動で、自然と結束は強まった。フランクフルトへの機内では元ブラジル代表でJリーグでも活躍したビスマルク氏とも遭遇。フェルナンデスは「『(ペトロビッチ)監督は名の知られた監督だよ』と、言われモチベーションも高まった」。ブラジル国内でのプレー経験しかない24歳。初の海外挑戦は不安だらけだったが、心はすっかり落ち着いていた。

広島に在籍した17年以来2度目の来道となるロペスは、左足からの強烈なシュートが最大の持ち味。174センチと大きくはないが、スピードを武器にサイドに切り込むフェルナンデスとのコンビでゴールに迫れば、相手守備陣には脅威となる。フェルナンデスは「助っ人らしくチームに貢献できれば。早くチームの戦術を理解したい」。息の合った2人の連係が、昨季4位の札幌に勢いをもたらすはずだ。【保坂果那】