セレッソ大阪は14日、大阪市内で新体制発表会見を行った。スペイン人のミゲルアンヘル・ロティーナ新監督(61)と新加入のFW都倉ら5選手が約900人のサポーターの前に登場。昨季はJ2東京Vを磐田とのJ1参入戦へと導いた指揮官は「歴史あるクラブを率いることは大きな誇り。私のスーツケースは希望でいっぱいになっている」と語った。

2季前にルヴァン杯と天皇杯制覇に貢献した尹晶煥前監督と契約を更新しなかった。新監督について、大熊チーム統括部長は「東京Vでも若手を育てながらプレーオフまで持っていった手腕がある。尹さんが築いたものに上乗せできる人物」と評価する。悲願のリーグ制覇へ、思い切ってかじを切った。

新監督は徹底した情報管理をしく方針だ。これまでほとんどなかった非公開練習が週に半分。練習内容や戦術など選手の口からの情報漏えいを避けるため、非公開練習の日は取材NGなど規制する意向という。自由な気風だったクラブ体質がガラリ一変するかもしれない。「いいサッカーをしても勝てないは好きじゃない。たくさん勝っても楽しませられないサッカーも好きではない」。厳格な指揮官の改革が始まる。【実藤健一】