元日本代表で06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場したFW巻誠一郎(38)が、現役を引退することが14日、分かった。故郷のJ2ロアッソ熊本で昨季まで5年間プレーしたが、クラブは今季からJ3に降格。関係者によると、総合的な判断から18年限りで引退することになったという。今日15日に正式発表される。市原(現J2千葉)時代から泥臭いプレーで日本を引っ張ってきた男が、ユニホームを脱ぐ。

◆巻誠一郎(まき・せいいちろう)1980年(昭55)8月7日、熊本県下益城郡小川町(現宇城市)生まれ。熊本・大津高から駒大を経て03年市原(現J2千葉)に入団、06年W杯日本代表(国際Aマッチ通算38試合8得点)。ロシア、中国のクラブを経てJ2東京Vで日本復帰し、14年に当時J2の熊本に移籍。J1通算207試合53得点、J2通算231試合16得点。武器は「利き足は頭」と言うほどのヘディング。184センチ、81キロ。