J1清水エスパルスが新布陣を急ピッチで固めている。

13日、鹿児島キャンプ終了から2日間のオフを挟み、静岡市内で午前練習を行った。再開初日で、ヤン・ヨンソン監督(58)は3バックをテスト。

キャンプの実戦でも試した布陣での練習に時間を割き、身ぶり手ぶりを交えて指導した。指揮官は「(3バックは)選択肢の1つ」と強調したが、この日は昨季の基本布陣だった4バックでの練習を1度も行わなかった。

ヨンソン監督は、4バックを基本布陣にしているが、新システムには選手の特徴を最大限に生かせるメリットがある。最終ラインはDFヴァンデルソン(28)DF立田悠悟(20)DFファン・ソッコ(29)が先発候補。対人に強い3人が並ぶことで、サイドバックを本職とするDF松原后(22)と新加入DFエウシーニョ(29)が「MF」でプレーできる。

ヨンソン監督も「彼らにとってはまりやすいシステム」と前向きに話した。より攻撃的となる布陣をテストできる場は、16日に非公開で行うJ2甲府との練習試合が最後となる。広島との開幕戦(Eスタ)まで、あと10日。指揮官の決断に注目だ。【神谷亮磨】