26日に52歳の誕生日を迎えた横浜FCのFWカズ(三浦知良)が27日、横浜市内で52歳初となるチーム練習に参加し、先発出場と結果にこだわる目標を掲げた。

白のスーツ姿で登場したカズは、駆けつけた約50人の報道陣から特注のケーキと52本の赤いバラをプレゼントされた。昨年のスーツは黄色で一昨年はピンク。「スーツを着て祝ってもらって、かれこれ5、6年経ちますが、はっきり言って色がありませんでした(笑い)。僕が行く洋服店にはオプションがなく、また白に戻りました」と笑わせた。この日のファッションは全身で約80万円相当とみられる。

今年はプロ34年目。52歳で迎える新シーズンに「自分も先発出場、90分フル出場にこだわって、その中でゴール、アシストと数字にもこだわっていきたい。その中で結果を出してチームを勝利に導く活躍をしたいなと思います。それが今の一番の目標であり、1試合でも多くピッチに立っていたいと思います」と目標を掲げた。現在もなお、サッカーに対する情熱は薄れることはなく「逆に増しているんじゃないかというぐらい」と明かす。

平成がまもなく終わろうとしているが、カズは平成の30年を現役選手としてピッチに立ってきた。平成のサッカーに「10チームで始まったJのチームも今や55チーム。ほとんどの都道府県でJリーグのチームがある。それが一番大きな変化だと思います。国内でJリーグが認知されていますが、選手1人1人の意識、世界に出て行く意識がこの30年で大きく変わったと思うし、この30年でこれだけの成功を収めたプロリーグは他にはあまりないと思います。日本人の誇りではないかなと思っています」と振り返った。

 

◆カズとスーツ 誕生日のカズのスーツが注目されたのは47歳の14年から。この時は白だった。15年は赤、16年は青。50歳の17年は、誕生日がリーグ戦の開幕日と重なった。カズは先発しチームは松本に1-0で勝利。試合後、ピンクのスーツで会見に臨んだ。18年は黄色だった。カズとスーツといえば93年の初代JリーグMVP受賞時、大きなバルーンから登場した時の真っ赤なものが印象的。