サガン鳥栖はベガルタ仙台に完敗し、J1リーグ開幕戦から公式戦3戦未勝利となった。

試合終了直後、元日本代表FW金崎夢生(30)は両手を膝についてガックリ。元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)は、悔しさからか取材には無言で立ち去った。

リーグ2戦の5失点を含め、計8失点と守備崩壊が止まらない。課題を問われたルイス・カレーラス監督(46)は「守備と攻撃のバランスが悪い。整えないといけない」と危機感を表した。特に金崎とフェルナンドトーレスが後半途中に出場してからの前がかりの状態を、カウンターで突かれて2失点。前半終了間際や1点返した直後の失点など時間帯も悪く、MF高橋義希(33)は「まだまだチームに力がないということ」とうなだれた。

もちろんリーグ戦の敗戦から修正を加えていたという。守備について「選手にはコンパクトな形成で、相手にスペースや考える時間を与えないことを求めた」と言い、攻撃については「両ウイングを広くし、サイドの1対1のしかけから趙東建やフェルナンドトーレスが中に入ってシュートすることを求めた」と指揮官。だが2日のリーグ戦からメンバー総入れ替えで臨んだ相手にさえ、攻守の歯車はかみ合わないままだった。