6日、ルヴァン杯1次リーグ第1節が行われ、J1清水エスパルスは後半11分、今季新加入のヘナト・アウグスト(27)のゴールで一時同点も、試合終了間際にゴールを許し、悔しい敗戦となった。D組の清水エスパルスとジュビロ磐田は、13日ルヴァン杯第2節で直接対決する。

清水は序盤に出ばなをくじかれた。試合開始から終始押し込まれる展開。リズムをつかみきれないまま先制点を許した。前半5分、自陣左サイドを崩されると、ゴール前の混戦から失点。同15分にも中央からの突破を許し、あわや失点のピンチを招いた。今季公式戦初出場のDF二見宏志(26)は「最初は相手が前がかりでくる。30分は粘りたい」と警戒していたが、しのぎきれなかった。

頼みの攻撃も、ゴール前を固める相手の守備陣に苦戦。パスミスからカウンターを受ける場面も少なくなかった。今季加入したブラジル人MFヘナト・アウグスト(27)はこの日が清水でのデビュー戦。両ひざの大けがを克服したDF鎌田翔雅(29)も約1年4カ月ぶりの公式戦出場を果たすなど、戦前の期待は高かった。ただ、前半はゴールを脅かす決定機もなく、無得点。苦しい45分間だった。

 

それでも、耐えてチャンスをつかんだ。後半11分、右サイドでボールを受けたMFヘナトが斜め45度の位置から左足で同点弾。守備が武器のブラジル人助っ人は「まず守備から」と意気込んだデビュー戦で初ゴールを挙げた。その後もボールを支配して試合を優位に進めるも、一瞬の隙を突かれた。

同44分、自陣でボールを奪われると、ミドルシュートで決勝点を献上。引き分けも見えた終盤で痛恨の失点を喫した。松本とは計5度対戦し、通算1分け4敗。またしても苦手意識を払拭(ふっしょく)できず、公式戦2連敗となった。【神谷亮磨】

◆YBCルヴァン杯 1次リーグはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する川崎F、浦和、広島、鹿島を除くJ114チームにJ2の長崎、柏を加えた計16チームが4組に分かれて争う。D組の磐田と清水は、松本、G大阪と対戦する。各組2位までがホームアンドアウェー方式で争われるプレーオフ(PO)に出場。POを勝ち上がった4チームとACL勢が準々決勝に進む。