ジュビロ磐田はホームで大分トリニータに1-2で敗れ、今季初黒星。前半13分に先制を許すと、同30分にはDF大南拓磨(21)が一発退場。同41分にMFアダイウトン(28)が同点としたが、後半に力尽きた。

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同点を目指す磐田に、敗戦が告げられた。後半ロスタイム。DF新里亮(28)を最前線に置いたパワープレーも実らず、試合が終わった。昇格組の大分にホームで敗れ、今季初黒星を喫した。開幕3戦白星なしは13年以来で、名波浩監督(46)体制では初。選手はスタンドに頭を下げた。

時間とともに、状況は厳しさを増した。前半13分。最終ラインの背後を突かれ、最後は右クロスを中央で合わされた。新里が「背後を狙ってくるとわかっていた中での失点。ケアが足りなかった」と悔やんだ先制弾。これで後手に回ると、同30分にはDF大南が相手の得点機をファウルで止めたとして一発退場した。

同41分、こぼれ球に反応したMFアダイウトンがオーバーヘッドで決めた。一時は同点としたが、数的不利が重くのしかかった。徐々に足が止まり、後半10分に勝ち越し点を献上。FW川又堅碁(29)も、負傷した顔面の治療で2度ピッチの外へ。度重なるエース不在も響き、後半のシュートは0本に終わった。

次戦は、13日のルヴァン杯で清水と対戦する。アダイウトンは「結果は残念なものになってしまったけど、最後まで全員で戦うことはできた。一番大事なことは下を向かずに進むこと」と話した。指揮官も「失った勝ち点3を挽回する試合はたくさんある」と、反撃を誓った。今季初の静岡ダービーを制し、流れを変える。【前田和哉】