川崎フロンターレのDFジェジエウ(25)が、3戦連続で相手エースを封じる。チームは16日、神奈川・川崎市内で17日のホーム名古屋戦に向け調整。今季加入のブラジル人助っ人は、5月3日の仙台戦でデビュー。スピードと高さを武器に、仙台戦では相手FWハモン・ロペスを封じ、続く清水戦でも相手のエースFWドウグラスを自由にさせなかった。次節名古屋戦も先発が濃厚で、元ブラジル代表FWジョーと対峙(たいじ)することになる。

2人は、15年にブラジル1部アトレチコ・ミネイロに所属し元チームメート。紅白戦などで何度もマッチアップしてきた。ジェジエウはジョーに「普通とは違うレベルの選手。ボールの持ち方、体の使い方がうまい」と警戒し「自分としては特長を把握しているつもりですが、彼も自分の特長を知っている。彼にゴールを取られないようにしたい」と日本での対決を心待ちにした。

チームは現在5連勝中。DF奈良竜樹が長期離脱の中、2戦連続で相手エースを封じ、勝利に貢献してきた。仙台とのデビュー戦では、ジェジエウが相手に競り勝つ度に声援と拍手がわきおこり、サポーターの心を一気につかんだ。ジェジエウは「パスや判断の部分で課題はありますが、自分としてはいい状態で、チームにもフィットし始めていると思います」と2試合の手ごたえを口にし、名古屋戦へ「まず失点しないことが大前提。後が踏ん張れば、必ず攻撃陣が点を取ってくれると信じている。1人1人がサポートしあって、いいゲームをすれば勝利で順位を上げられる」と力強い。名古屋戦も相手エースを封じ勝利に貢献する覚悟だ。