J2新潟は28日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチでの練習を冒頭だけ公開し、内容は非公開で行った。

吉永一明監督(51)は「メンバーを少し代えながら紅白戦を3本やった」と練習内容を説明した。チームは現在3連敗中。31日にアウェーで対戦する相手は首位を独走する柏だが、誰も勝利への意志を失っていなかった。

MF戸嶋祥郎(23)が、紅白戦の熱量をこう明かした。「(周囲が)ちょっと熱くなることもあったが、それもいいこと。何とかしたいという気持ちの表れ。最後は冷静に声を掛け合い、ひとつになれた」。

前節24日のホームでの金沢戦は2-3で競り負けた。立ち上がりの3分に先制され、2-2の同点に追いついた4分後の後半27分に決勝点を許した。「立ち上がりの失点。得点後の失点。勝負どころで集中しなければならない」と話した戸嶋は続けた。「セットプレーでもマークのズレ、隙を作らない」と言葉に力を込めた。

ボランチを務める戸嶋は、2試合連続で途中から右サイドバックにポジションを移した。「どこにいても力を出せる選手になりたい。どのポジションでも勝負したい」。柏戦では、どの位置についても持ち前の運動量とボール奪取能力を見せつける決意だった。【涌井幹雄】