アルビレックス新潟はジェフ千葉を2-1で破り、5試合ぶりの勝利を挙げた。

8月4日のホーム徳島ヴォルティス戦以来、34日ぶりに勝ち点3を獲得。前半5分と18分にFWレオナルドが立て続けにゴールを決め、3試合連続の得点で気を吐いた。この日の入場者1万4232人で、通算1000万人突破。メモリアルゲームを勝利で飾った。

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“電光石火”のゴールだった。0-0の前半5分。FWレオナルド(22)の先制弾だ。DF堀米悠斗(24)がボールを持ってドリブルしたのがゴールの口火。飛び出してきた相手GK鈴木椋大(25)に阻まれたが、こぼれ球をMFシルビーニョ(29)が拾った。右足を振り抜き、先制シュート。そのわずか13分後の前半18分にも「黄金」の右足をさく裂させて、2点目を決めた。

「チャンスの回数だけ、シュートを決めたい」。そう話していたレオナルドは、ファーストチャンスにゴールを決め、セカンドチャンスにもゴールネットにボールを突き刺した。「毎試合、シュートを決めたい」という夢こそ消えているが、これで3試合連続の5得点。通算17得点は、現在リーグ得点ランクトップのV・ファーレン長崎FW呉屋大翔の18点にあと1。昨季のJ3得点王に、今季J2得点王の座が見えてきた。

前節とは選手が入れ替わった。ボランチのMFカウエ(30)が出場停止で不在だが、2試合の出場停止が明けたMF高木善朗(26)がピッチに帰ってきた。従来のトップ下から、ボランチの位置についた。吉永監督は「当然、いくつかの移動はある。トライするチャンスと、非常に楽しみにしている」と話していたが、試みは勝利に結実した。

試合終了を告げるホイッスルが鳴った。その音にかぶさるようにサポーターの歓喜の声が新潟の選手たちを包んだ。地響きのような声は8月4日の徳島戦(4○0)以来。試合後、レオナルドの名前を連呼したゴール裏のサポーターに勝利の立役者は「みなさんと喜びを分かち合えてうれしい」と話した。【涌井幹雄】