北海道コンサドーレ札幌は29日、準優勝だった26日ルヴァン杯決勝から2日間のオフが明け、札幌・宮の沢で練習を再開した。18日のC大阪とのリーグ戦で右太もも裏肉離れを起こし、別メニューだったMF宮沢裕樹(30)が練習に合流し、フルメニューを消化。決勝での復帰は間に合わなかったが「今週しっかりコンディションを上げて、次のリーグ戦に絡んでいけるようにというのが僕の目標」。11月2日ホーム名古屋戦へ集中する。

クラブ初の国内3大タイトルはあと1歩で逃したが、川崎Fと延長120分、PK戦の激闘を演じた。試合をピッチ外から見守った主将は「いい戦いをしたと思う。あと1歩のところまで行けたので、あとは(試合に)出てる人、出てない人を含めて、その1歩、何が足りなかったのか考えないといけない。それをこの先の試合で示していく必要がある」と、チームとしての結果と受け止め、前を向く。

オフでリフレッシュした選手は、リーグ戦へ向けて、しっかり気持ちが切り替わっていた。この日の練習前、約20分のミーティングが行われた。「この先のリーグ戦をどう戦っていくかが、チームにとって大事になる」と、ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)から説かれた。2連敗中で、白星からは4試合、遠ざかっている。「ここからズルズル下の順位に行くのは、今年の充実度が違う。勝ち点を積み上げていくことが大事」と宮沢。カップ戦準優勝のチームらしい順位でのフィニッシュで、実力を証明する。【保坂果那】