湘南ベルマーレの泥沼の連敗は6に伸びた。勝てば今節でJ1参入プレーオフに回る16位から残留圏内へ浮上の可能性があった。

だが終わってみれば敵地で惜敗し、9試合未勝利。MF斉藤は「複数失点していたのが(6試合ぶりに)1失点だったのは、目に見えるものだが…」と苦しい表情を浮かべた。

この日が就任3試合目だった浮嶋監督は、前節から先発5人を入れ替えた。特にGKはここまで全試合フル出場の32歳秋元ではなく、J1初出場の30歳富居を抜てき。前半には柿谷との1対1を防いだり、右手でゴール寸前の球をかき出すなど好セーブを連発した。

「しっかり練習を積んできたし、緊張というよりやらないといけない気持ちだった。サポーターが遠隔地まで駆けつけてくれ、結果につながらなかったのは申し訳ない」と富居。

湘南はパワーハラスメント問題で退任した曹貴裁前監督の後任として浮嶋監督が10月10日に就任。この日は前線からの激しいプレスでC大阪を押し込み、後半に失点後もさらに攻め続けた。独自の手腕で明らかに攻守に改善させたが、足りないのは決定力だった。

指揮官は「(5人入れ替えについて)純粋に調子のいい選手を使ったというのが理由。我々のやってきたサッカーを出せない部分が多かったが、この試合は攻める回数、ゴール前に入る回数といい、いい部分が出た。ゴールで完結しなければならなかった」。10日の試合で17位松本が引き分け以上となれば、16位湘南は自動降格圏の17位に転落する。