19位のFC町田ゼルビアが柏レイソルに完敗した。優勝争いに絡んで4位と躍進した昨季から一転、J2残留を決められないまま24日の最終節モンテディオ山形戦(アウェー)を迎えることになった。

首位柏と対戦。引き分け以上の結果なら自力で残留を決めることができたが、前半の2分、5分と立て続けに2失点し、後半も1点を追加された。堅守の柏の前に好機をつくり出すことすら難しく、今季のリーグ戦で14試合目となる完封負け。柏レイソルの優勝の余韻の残る中で行われたホーム最終戦のセレモニーで相馬直樹監督は「納得のいく結果ではありません。現場を預かる長として非常に責任を感じ、そして悔しく思っております。残されたあと1つのゲーム、山形で全員の力をひとつにして必ず結果をつかみとって帰ってきたいと思います」とあいさつした。

昨季は4位と躍進したが、今季は得点力不足を解消することできず、低迷した。特にホームではなかなか勝てず、10日の前節レノファ山口FC戦の勝利は、第6節3月30日の愛媛FC戦以来、226日ぶりの白星だった。大友健寿社長は「昨シーズン、最終戦まで優勝争いをするという結果で、今シーズンは大きな希望を持って開幕を迎えたわけですが、みなさんの期待に応えられる結果ではないと大変申し訳なく思っております。特にホームゲームでなかなか勝ち点を届けられなかったことに重ねておわびを申し上げます」とサポーターに謝罪した。

町田は勝ち点40、得失点差マイナス24で24日の最終節、アウェーのモンテディオ山形戦に臨む。山形には3月10日のホーム戦で0-3と完敗している。20位の鹿児島ユナイテッドFCは勝ち点40、得失点差マイナス31。21位の栃木SCは勝ち点37、得失点差マイナス21。相馬監督は「自分たちが(残留を)決められる立場にいるので、しっかり決めてきたい」と前を向くように話した。