清水エスパルスGK西部洋平(39)が「三度目の正直」に燃えている。21日の天皇杯ヴィッセル神戸戦(ノエスタ、午後2時)に備え、18日は静岡市内での練習に参加。先発が濃厚なベテランは、勝てば国立での元日決勝が懸かった次戦に向け、並々ならぬ思いを口にした。「タイトルは取りたいし、年齢を考えればラストチャンスかもしれない。このタイミングを逃したくない」

05年度大会では決勝のピッチに立ち、浦和に1-2で惜敗。ケガで欠場した10年度は鹿島に敗れ、優勝を逃した。清水の選手として臨んだ過去2度の決勝はともに準優勝。「ずっとシルバーだった」と悔しさは忘れていない。今大会は4回戦磐田戦でPK2本をセーブ。準々決勝鳥栖戦は無失点に抑えた。対する神戸は「簡単な相手ではない」と話すが、決勝進出に懸ける思いは誰よりも強い。

今季、神戸とはリーグ戦で1勝1分け。ただ、ホームでは今季限りで現役引退を表明した元スペイン代表FWビジャに技ありのゴールを決められた。同試合で出場していた西部は「僕にとってはリベンジ。相手も調子がいいし、我慢の試合だと思う」。頂点まであと2試合。最年長守護神が最後方からチームを支える。【神谷亮磨】