J2アルビレックス新潟の20年シーズン新体制会見が11日、新潟市の生涯学習推進センターホールで行われた。初めて一般公開し、ファン82人が観覧。前日10日に来日したアルベルト・プッチ・オルトネダ監督(51)とともに新戦力が今季の抱負を述べ、目標のJ1昇格に貢献することを誓った。

12日に後援会主催の激励会が行われ、13日にチーム練習を開始。15日から高知でキャンプを行う。

   ◇   ◇   ◇

ファンの視線が注がれる中、新潟の新戦力がお披露目された。U-23アジア選手権に出場中のGK小島亨介(22)と、来日手続き中のFWファビオ(22)を除いた新顔8人が出席。公式モバイルサイトの会員限定で応募したファン82人が見守る中、アルベルト監督1年目のシーズンの核になる選手が顔をそろえた。

新潟U-18出身のルーキーGK阿部航斗(22=筑波大)は「以前は応援していた。今は自分がチームを勝たせるという気持ちでいる」と力強い。もう1人のルーキーで一昨年に入団が内定していたFW矢村健(22=新潟医療福祉大)も「今季から完全に入団。楽しみしかない」と言い切った。

会見前にはクラブハウスでミーティングを45分間行った。アルベルト監督は「ボールを保持しながら攻め、奪われたら奪い返す」と目指すサッカーを伝えた。昨季インドリーグで23試合26得点のFWペドロ・マンジー(31)は「アグレッシブで攻撃的なチームになる」と受けた印象を話した。

「1試合1試合がチャンピオンズリーグ決勝のつもりで戦う」。アルベルト監督は目の前の試合に全力を尽くすことを誓った。そして「サポーターも含め、みんなの力が大切」とチームと地域の結束を呼びかけた。【斎藤慎一郎】