FC東京がホームでパース(オーストラリア)に1-0で競り勝った。0-0の後半37分に鹿島から期限付き移籍で加入したMFレアンドロ(26)がゴールを決めた。

新型コロナウイルスの感染拡大で対応に追われ、同組のもう1カードも延期となる中、勝ち点を4とした。次節は4月7日に敵地で上海申花(中国)と対戦する予定となっている。

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攻めきれずにいた東京の停滞感を、新加入の助っ人の右足がぬぐい去った。後半37分、MF安部から左サイドでパスを受けたレアンドロがペナルティーエリア手前から右足を振り抜く。カーブをかけたシュートはわずかに相手に当たり、ゴール右隅へ吸い込まれた。移籍後初ゴール。「相手に当たって運もあった。監督には『自由にやっていい』と言われている。それは責任にもなるし、得点が自信になる」。ベンチに向かって走り喜びを爆発させた。

明大から加入した新人の安部は今季ここまで公式戦3試合全てに先発と好調。途中出場でデビューしたMF紺野も法大から加入したルーキーで、得意のドリブルで攻撃に絡み存在感を放った。長谷川監督は「期待通りのプレーで流れを変えてくれた」と評価。新戦力がそろって力を発揮し、ホームで幸先よく勝ち点3を手にした。