J2モンテディオ山形に新加入のFWヴィニシウス・アラウージョ(26)が、J1昇格の救世主となる。

合流して2週間だが、すでに練習試合に出場するなど23日のジュビロ磐田との開幕戦に向け、急ピッチの調整を続ける。「状態は上がってきている。日本のサッカーに慣れ、チームになじむために大切な時間」と練習でも一切手を抜かない。

元U-21、23ブラジル代表のストライカーは、スペイン1部バレンシアなどでプレー。ベルギー1部スタンダール・リエージュ時代には、仏ストラスブールGK川島、ガンバ大阪MF小野らとプレーした。「2人ともリスペクトの気持ちを持って自分を迎えてくれたのを忘れない」。13年のトゥーロン国際ではブラジルの9番を背負い、決勝のコロンビア戦で唯一のゴールを決め優勝に貢献、得点王にも輝くなど勝負強さが自慢だ。

G大阪FWアデミウソン、名古屋グランパスFWシャビエル、横浜F・マリノスFWエリキなどから「日本のサッカーの魅力、国の素晴らしさを聞いて新たな挑戦をしたいと思った」と山形移籍を決断した。石丸監督も「すごい真面目で吸収も速い」と評価する。

開幕前日の22日に27歳を迎える。「攻守において最後まで諦めないところを見てほしい。シュートの精度と決定力には自信がある」。メモリアルゴールで華々しく日本デビューを飾るつもりだ。【野上伸悟】