J1清水エスパルスは、リーグの公式戦再延期の方針発表から一夜明けた10日、静岡市内で約1時間30分の練習を行った。選手たちは、実戦形式のメニューなどを精力的にこなした。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「今は判断を待つだけ。国民の方の健康が最も大事」と理解を示した。

前日9日夜、リーグは当初予定した18日の再開を断念。来月3日の再開を目指す方針を打ち出した。12日の実行委員会を経て、正式発表される見通し。MF竹内涼主将(29)は「万全の状態でなければ観客、プレーする側、運営に関わる方など全ての人が心から楽しめないと思う」と話した。ともに主将を務めるMF金子翔太(24)は「想定していたので、再延期には納得している。再開した時に強いエスパルスを見せるようにするだけ」と力を込めた。

チームは、18日のホーム横浜戦に向けて準備を進めてきたが、日程の再編を迫られた。大熊清ゼネラルマネジャー(55)は「正式発表は12日だが」と前置きした上で「再延期のスケジュールにのっとって動く。18日から逆算して日程を組んでいたので、再調整が必要」と明かした。状況は二転三転するが、柔軟に対応していく。【古地真隆】