セレッソ大阪の高卒ルーキーでDFの田平起也(たつや、18)が、社会人としての自覚をにじませた。

13日は大阪・舞洲の練習場で調整。Jリーグは12日に新型コロナウイルスの感染拡大を勘案し、公式戦の中断期間を3月いっぱいまで延長すると正式に決定した。神戸弘陵高在籍期間中の公式戦デビューが幻となった18歳は「えっ…確かに」と思考をめぐらせると、笑顔で「2月に卒業した時点で高校生じゃないと思っています。社会人だと思ってやっています」と胸を張った。

現時点でC大阪の公式戦再開が濃厚なのは、4月4日に行われるリーグ第7節の敵地浦和レッズ戦。トップチームで汗を流す田平は「公式戦が続くと出場時間が限られてくる。練習試合などで長くプレーすることで、自分の力をアピールできる」と前向きだ。

チームは14日から3日間の休養を予定。オフの過ごし方にも「社会人って感じです」と明かす、楽しみができたという。

「プロになって(同じ高卒のMF西川)潤とテレビを買いにいきました。32インチです」

活用方法はサッカー観戦。動画配信サービスDAZN(ダ・ゾーン)と契約しているが、高校ではスマートフォンの小さな画面だったため「眠たくなったりして…」と振り返る。現在は寮の自室に立派なテレビを設置し、お気に入りの選手たちのプレーを見つめる。

「注目しているのはマンチェスター・シティーの(DF)ラポルト。こういう選手になりたいと思います。あとは清水の(DF)立田(悠悟)選手がどういうプレーをしているかを見たり(東京VのMF藤田譲瑠)チマや(MF)山本理仁だったり…。同世代がどういうプレーするのか気になって、活躍していると『自分も!』となります」

体と頭をフル回転させ、念願のデビューに向けて準備を進めていく。