湘南ベルマーレは、11年ぶりのJ1昇格を決めた09年メンバー5人が集結した「同窓会」をウェブ上で開催した。

24日、クラブ公式YouTubeチャンネルで、自宅待機のサポーターに向けた週末企画「バラエティウィークエンド LIVE on Youtube」最終回をライブ配信。反町康治監督のもと、J2で公式戦51試合を戦い抜き、J1昇格を果たしたメンバー、GK野沢洋輔氏(40=新潟営業部)、DF臼井幸平氏(40)、FW阿部吉朗氏(39=ともにフットサル場経営)、MF坂本紘司氏(41=湘南スポーツダイレクター)、MF猪狩佑貴氏(32=湘南フロントスタッフ)の5人が11年前を振り返った。

野沢氏はバス移動時、ゲームソフト「ボンバーマン」を選手間で楽しみ、臼井氏が最強だったことを明かせば、その臼井氏はジンクスを吐露。反町監督の敷いた主将交代制でキャプテンマークを任された試合に限って黒星を喫したり、ゴールしても勝てない「09年の呪縛」があり、いじられていた過去を口にした。阿部氏は「当時は負けると暗くなるかと思ったけど翌日、紘司さんとかネガティブになっていなかった。先輩がポジティブだったから後輩もついていけた」と懐かしそうな表情を浮かべた。

J2最終節の09年12月5日、勝てば自力でJ1昇格というアウェー水戸戦は先に2点を許す劣勢だった。坂本氏が「ぼくの人生はこれか、負けかと思った」と頭によぎったそうだが、阿部氏のヘッド2得点などで劇的な逆転勝利を収めた。坂本氏は「朝、DVDを見返してみて、頼もしいヤツらがいたなと。高校サッカーの部活みたいなメッチャしんどい練習してきたし、みんなハードワークしていた印象。あれで歴史が変わった。あれがあって今がある。今のチームの基礎、原型があったかなと思いましたね」としみじみと振り返った。

新型コロナウイルスのためにチームは4月5日から活動休止中。まだ練習やJリーグ再開日の見通しも立っていないが、現役時代を含めて21年間、湘南に在籍している坂本氏はスポーツダイレクターとして「素晴らしいOBがいる中、ぼくがたまたまチームに残ってチームをみている。みなさんの想いも受け止めながらチームを前向きに動かしていきたい」と決意を新たにしていた。